盛弘鍛治工場−八女から生み出す日本最高峰の一刀


福岡県南部に位置する八女市。県内では、2番目の面積を誇る自然豊かな八女市に、日本の文化、伝統と職人技が集結する。
今回訪れたのは、八女市中心部から約5キロ離れた山奥に佇む「鍛治工房盛弘鍛治工場」です。ここでは、日本最高峰の包丁を熟練の職人技と妥協のないこだわりで生み出しています。その圧倒的な切れ味に魅了され、多くの人々が訪れています。


一度手にすれば、一生のものになる。


金属の同士がぶつかり合い、大きな音がより鳴り響く。この工房では研ぎ澄まされた技術と刃物が輝きを放っていた。

盛弘の2代目を継いだのは平泰明。職人魂を受け継ぎながら、農機具の製造に留まらず、新たな挑戦として本格的な包丁づくりへと踏み出しました。
卓越した「盛弘の包丁」の技術は、高校卒業後、刃物の本場である大阪での修行で学び取ったものだそうだ。

盛弘の包丁の特徴

盛弘の包丁の1番の特徴は、「抜群に切れ味がいい」だそうです。


切れ味もそうだが、耐久性もトップクラスです。最高級の鋼材である『安来鋼(やすきはがね)』を使用しています。また、錆びに強いステンレスで安来鋼を挟むことで、耐久性と切れ味を両立した逸品に仕上げています。

曲がらない、折れない長持ちする。
定期的に研ぐことで小さくはなっていきますが、これこそが、何十年にわたって使い続けられる秘訣なのです。

包丁の切れ味は、料理の味にも直結するそうで、刺身など繊細な切れ味を求める和食料理人には不可欠物だそうです。
あまりの切れ味のあまり、『唯一に欠点は「切れすぎる。」』称されているほど。

盛弘の包丁、料理までおいしくしてしまうレベル。。。


日本刀

包丁だけにとどまらず、なんと日本刀までも精製しています!
鎌倉・平安時代の刀全盛期に伝統的な刀の産地である岡山県瀬戸内市で、優れた刀鍛冶のもとつくられた流派のもの。独特の波紋が特徴的。

泰明さんは日本刀の製造資格保持者ですが、師匠の元での修行もしましたが、技術などは配信されている動画だったりほとんど独学で技術を習得したそうです。

包丁に技術があってこその、独学でも日本刀を作ってしまう泰明さん。まさに、職人だ。


刀匠の条件とは?

全国で約350人前後しかいない刀匠。
文化庁からの作刀承認を取得している刀鍛冶の元で5年以上の修業が必要。そして試験では資格保持者が試験科であり8日間も実技があるそうだ。。



素材をこだわり、妥協しない技術

野鍛冶でトップなったとしても、その上には刀鍛冶がいる。だが、色んな鋼を的確に使い分け、きちんと刃物にしていい切れ味にする技術を持つのが野鍛冶。と泰明さんは語ります。


本来の鍛治工は各工程ごとに各職人さんがいて分担性で生産を行っています。
ですが、盛弘鍛治工房は全工程一貫体制であり大量生産せず、一本一本しかっりと時間をかけこだわりを持って作います。

全てにおいてハイクオリティーな技術も持つ盛弘鍛治工房。一本作り上げるのに2日ほどかかるらしいです。
また鍛造の際には、焼きすぎたら捨てる。決して妥協を見せない姿がこの切れ味と輝きを魅せています。

そして鍛造のの時にも職人技が光ります。


送風機により風を起こし、火加減を調節しますが、炎の様子によって見極めます。
具体的には、1350度という温度に調節しなければならないので、オレンジ色から黄色に変化する炎、炎に混じる線香花火のような物で判断します。

ちなみに刀の場合は、玉鋼という純度の極めて高い和製の鋼を用いてつくらなければならなく、折り返し鍛錬というを技法を13回〜15回行いさらに鋼の純度を高めていきます。火を起こす為の木炭も火花がでない高級なものにこだわります。刀だとこの鍛造の工程だけでも2日かかるそう。

厳選された素材と職人の技術を駆使し、長時間かけて鋼の純度を1%以下まで高めることで、はじめて本物の日本刀が完成します。まさに日本刀は職人さんの努力とこだわりの結晶のようなものですね。。。





全ての工程に対して丁寧に手間を省かない盛弘鍛治工房。機械化もやればできるが、良いモノができにくく、手作りには手作りならではの良さがあり、それは切れ味に確実に表れてくる。と語る平泰明さん。

こだわりを持って手間ひまを惜しまず作り上げる姿。そこには、お客さんの喜ぶ姿を見ることで感じる純粋なやりがいという、ものづくりの本質が存在していた。見知らぬ人の手に届くことを思い描きながら、妥協を許さぬ職人魂で包丁を打ち込む平さん。その真摯な姿勢は、一振り一振りの刃に写し出され限りなく輝いていた。







現代文明が絶え間なく進化し、利便性と効率が追求されるこの時代。訪れる人々の笑顔だけを求め、技を磨き続けた職人たちが、淘汰されつつある。商業化の波に飲み込まれ、利便性と価格がすべてを支配する中、職人たちが積み重ねてきた渾身の技術は、静かに埋もれていく。

それでも彼らは、信念と誇りを胸に、消えゆく光を守り続ける。しかし、埋もれる技術の中には、時代を超えてなお輝きを放つものがある。便利さや効率では語れない「本物」の価値。それを理解し、大切にする人々がいる限り、職人たちの魂は決して消えない。

目先の利益ではなく、未来を見据えた選択をすること。時代が変わろうとも、職人たちが生み出す作品は、人々の心に深く刻まれる。それは、手間と時間を惜しまず込められた「想い」が宿っているからだ。

だからこそ、私たちは立ち止まり考えるべきだ。本当に価値のあるものとは何か。そして、それを守り、次世代へとつなぐことが、私たちの責任なのではないだろうか。




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盛弘鍛治工場

Address:福岡県八女市立花町白木440−4

**WEB: https://www.hocho-morihiro.com/

MAP:https://maps.app.goo.gl/eZuzWeUxVUfABTb36

Instagram: NON




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